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USBコネクターの新規格であるUSB Type-C。新しいパソコンやモバイル端末に搭載され始めているのすが、接続するケーブルについて技術仕様を満たしていない劣悪な製品がAmazonで販売されていたことについて新たな動きがあったと報じられています。

Amazonは30日、販売規制品目に「USB Implementers Forumが定めたUSB-C規格に合致していないUSB-Cケーブル」という項目を追加することで、一部の専門家が指摘していた規格外のUSB-Cケーブルの販売を停止する措置を講じた。

Technobahn

USBの次世代規格「USB 3.1」で制定された新コネクタ『USB Type-C』。これはマイクロUSBといった規格のように挿す方向に上下がなく取り扱いがしやすい形状になっているのですが、充電やデータ転送に使用する単品で販売されているケーブルについて、粗悪品が多く販売されており通販大手Amazonは問題を指摘されたケーブルの取り扱いを停止する措置をとったとしています。

▼タイプにより異なるコネクタ形状
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発端となったのはGoogleのソフトウェアエンジニアチームがUSB Type-Cケーブルの充電速度に不満を覚え通販で買えるものを購入し1つずつ検査し、基準を満たしているのかレビューしていました。その数100以上。結果は給電規格を超え過剰に電流が流れるなど問題を抱えた商品が野放しに販売されていることが分かりました。
しかし、その後レビュー中に粗悪なUSB Type-Cケーブルが原因(誤配線された製品)で検査キットとPCが壊れてしまうという不測の事態が生じたとしてネット上では話題になっていたといいます。(参考)

それ以来、特に粗悪なUSB Type-Cケーブルについて特に報じられることはなかったのですが、最近米Amazonではグーグルチームが問題を指摘したケーブルについて取り扱いを中止する措置を講じたと報じられており、粗悪なケーブルを購入できないよう対策がとられたとしています。

ただ、記事による措置は暫定的なものでAmazon側は販売されている製品をひとつづつ検品するようなことはしておらず、今後同様の問題をかかえた商品が販売されてしまう可能性が高いとのことです。

USB Type-C以外もAmazonでは非純正だったり相当胡散臭い商品が販売されているケースがあり、通販大手としてはこの手の商品をどのように取り扱うのか、メーカーだけではなく販売する側にも一定の責任を課す必要があるのかもしれません。