デルタⅣ 360

アメリカのユナイテッド・ローンチ・アライアンスは2016年2月に打ち上げたデルタⅣロケットについて、この時撮影したという360度自在に見渡せる打ち上げ映像を公開しています。

従来ロケットの発射といえば離れた地点からズームで撮影したもの、もしくは発射台に固定された定点カメラによるものでしたが、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスは特殊なカメラを使用し視聴者が360度どの方向から打ち上げを見ることができる映像をYoutube上で公開しています。



こちらが今月公開された映像なのですが、PCで閲覧されている方は映像上でドラッグしていただくと見たい方向に切り替えることができます。全画面で閲覧される場合は映像右下の設定から画質を2160s 4Kを選択していただくと高解像度で閲覧することができます。


打ち上げられたのはユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ロッキード・マーティン社とボーイング社の合弁事業)のデルタIV ミディアムプラス (5,2)というロケットで、先端に搭載されいたのは米国家偵察局(NRO)の衛星「NROL-45」です。これを国際宇宙ステーションが周回しているような地上数百kmの低軌道に送り込みました。

デルタIVロケットは主に米軍や米政府が運用する人工衛星を打ち上げるロケットとして開発された使い捨てロケットで人口衛星の重量に合わせミディアム、ミディアム+(4,2)、ミディアム+(5,2)、ミディアム+(5,4)、およびヘビーの5つのタイプが打ち上げられています。

▼デルタIVシリーズ最大の打ち上げ能力を誇るデルタIVヘビーロケット
デルタⅣヘビー

また今回の映像ではロケット発射時に外側の一部が燃えている様子が確認できるのですが、これはエンジンに燃料供給配管や配線等が通っている『ウイニング トンネル(トンネル)』という部分で、他の動画によると今回のように燃えたことは「過去にも何回かあった」などとコメントが書き込まれていました。