Vector Space Systems

ここ最近需要が多くなっている超小型衛星というものがありますが、スペースXの創業者らにより立ち上げたのは超小型衛星を専門に打ち上げるというVector Space Systemsというベンチャー企業です。
 

BusinessNewslineによると現地時間4月26日、人工衛星打ち上げ企業として新たに民間企業ビクター スペース システムズが設立されたと報じています。記事によると同社は既にNASAなどから技術協力を得てロケットの試作機を開発し終えており今後、投資家から技術資金を得ることで本格的な打ち上げを行っていくとしています。

SpaceX創業者、新しいロケット打ち上げ企業「Vector Space Systems」を立ち上げ - BusinessNewsline

同社が運用するのは「Vector(ビクター)」というロケットです。ベクターロケットは2段式の液体燃料と推進剤を燃焼する一般的なロケットで20~40kg程度の超小型衛星を打ち上げる専用のロケットになります。打ち上げられる衛星に関しては地球どこにいてもインターネット接続を可能とする通信衛星が中心になるとしています。

ベクターロケット本体はまだ完成しておらず2年後、2018年の打ち上げを目指し開発が進められておりこのメインエンジンを搭載したプロトタイプによる打ち上げ試験が行われています。

▼ベクター スペース システムズが開発しているロケット
ビクターロケット


▼P-19と書かれたロケット。ノズル形状から第一段ロケットの試験機と考えられます。
P-19



同社によるとベクターロケットは数日、毎週打ち上げ可能な柔軟なロケットを開発している話しており例えばスペースXのような大型ロケットに複数基の超小型衛星を載せ展開するという「バス」のような乗り物ではなく、数基を打ち上げるだけの「タクシー」のような存在になるだろうとしています。