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ここ最近、健康を意識してか自転車やランニングで外を走っている人を多く見かけますが、最新の研究によると長時間の運動をせずにもっと手軽にまた短い時間で健康を維持できる方法が見つかったそうです。

健康を手に入れるためにジョギングやサイクリングなどの運動を実践する人が増えていますが、忙しい日々の生活の中で実際には思うようにトレーニング時間をとることができないと悩んでいる人も多いはず。しかし、最近の研究からは1回のトレーニングにわずか1分間の激しい運動を取り入れることで、従来式の長いトレーニングと同じ効果が得られることがわかっています。

GIGAZINE
この研究はカナダのマックマスター大学が行った研究で主にデスクワークを行っている27人の被験者を集め、3つのグループ『全力運動』『中強度の運動』『何もしない』に分けVO2 maxという健康を示す値がどのくらい変化するのか調査したというものです。

実験は室内で行うエアロバイクを用い『全力運動』グループは2分間ウォームアップしたのち20秒間全力でペダルをこいでもらいます。これを2分+20秒、2分+20秒、2分+20秒、最後にウォームアップ3分を1日1回を行います。
中強度の運動では同じくエアロバイクで45分間でほどほどの負荷のかかる内容でウォームアップを含め50分間のプログラムを行いました。これを3週間続け身体はどのように変化したのか調査しました。

結果、『全力運動』と『中強度の運動』を行ったグループはほぼ同じ健康状態を獲得できたことがわかり「高強度のエクササイズによる短期間の燃焼は明確に効果的であることがわかりました」と研究者は結論づけています。


激しい運動を含むもののわずか1/5という短時間で健康を維持できるのかという点について、実は過去にも同様の研究結果が報告されています。
これはイギリスのアバーテイ大学が高齢者を対象に行った研究で、週に2回設けられた運動日に6秒間という瞬間的な激しい運動(高強度インターバルトレーニング)を導入した結果、被験者全員から血圧値の改善や運動能力の向上がみられたというものです。(参考)この研究はアメリカ老年医学会も同じような研究内容を報告しており、被験者となったお年寄りらは椅子からの立ち上がりや犬の散歩が容易になったとする報告もあったとしています。

運動不足や体力の衰えからくる健康に及ぼす影響は幅広くそれにかかる国の医療費も莫大な額になっていますが、この問題についても解決できる運動方法として将来注目されるかもしれませんね。