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深宇宙にある星々を撮影した写真の多くがこのハッブル宇宙望遠鏡が撮影したものなのですが、今回は銀河の中心部はどのようになっているのか徐々にズームしていくという動画を紹介していきます。

私たちの頭上に輝く、美しい天の川(銀河)。とくに長野県など空気の澄んだ場所で見る天の川は星が降ってくるようで、本当に感動的です。そして今回、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた画像による「天の川の中心を拡大し続ける動画」が公開されました。忙しい毎日を送っているあなたも、すこし宇宙のことを考えてリラックスしてみませんか?

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動画を公開したのはハッブル宇宙望遠鏡の運用チームが設ける公式アカウントです。動画では地球から見てさそり座付近にある天の川銀河の中心部をズームしていくという内容になっています。
映像ではガスやちりなどの星間物質で覆われ肉眼では黒く見える部分がズームされていおり一見なにもないように見えるところには数えきれないほど無数の恒星がひしめき合っていることがよく分かる内容になっています。

私達の太陽系のある銀河系、つまり天の川銀河は太陽のような恒星が2,000~4m000億個あると考えられており、銀河の直径はおよそ10万光年、厚さは1000光年と推定されています。引用先には「太陽系はオリオン腕の場所に位置している」と書かれていますが、これは天の川銀河にある何本かある渦のスジの一つが『オリオン腕』と呼ばれておりそのスジを構成している光の点に太陽系も含まれているという意味です。

見えるのは恒星だけではない

夜空に輝く星を見ては随分スカスカに感じてしまいますが、公開された動画のように目には見えないものの実際は大量の星々がそこにあるということがわかります。実はもっと倍率を上げさらに長時間深宇宙を観測するとそこには無数の銀河があることが明らかになっています。

これは2012年NASAが発表したもので、ハッブル宇宙望遠鏡を使用し宇宙の狭い領域を2000枚撮影し合成したものなのですが、なんと地球から見て月の10分の1サイズの領域に5,500個あまりの銀河が写っていたとのことです。

▼ハッブル宇宙望遠鏡により観測されたエリア(XDF:ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド)
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▼XDFを拡大したもの
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