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次世代の兵器として開発が進んでいるとされるレーザー兵器について、米空軍は2022年までに実用化レベルの兵器を運用する計画を発表しているそうです。

海外の軍事系メディアScoutによると、米空軍は無人偵察機UAVや無人攻撃機、一般的な戦闘攻撃機に対しレーザー兵器を搭載し空から攻撃するという計画があると口にしていると報じています。

US Air Force Fighters & Drones Will Fire Laser Weapons by the 2020s - Warrior - Scout

記事によるとレーザー兵器は最終的には空対空、つまり戦闘機や無人機が敵の戦闘機や無人機を攻撃できる兵器としてまた地上攻撃、ミサイル防衛など幅広く運用できる形態に設計するとしています。合わせてレーザー兵器は素早く動くターゲットを攻撃したり自機を防衛するため瞬間的に破壊できるような出力と早く動作速度が必要だとしています。

米空軍によると、初の空中試験は2021年に実施するとしており、出力は10kWから100kWとし対象に向け照射する精度や出力を獲得することを目的としているとのことです。そして2023年に実用化を目指すとしており、まずはC-17やC-130といった輸送機に搭載するとしています。
この兵器については将来的にはF-16、F-15、F-35といったより小型の機体に搭載できるよう小型化を目指すとしているものの具体的な実用化の目処は今のところ経っていないそうです。

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Photo:USAF Air Force Research Laboratory

アメリカではこの手のレーザー兵器の開発がこれまでも何度か報じられており、2014年にはロッキード・マーティン製のレーザー兵器とするものをビジネスジェット機に搭載し試験が行われた例や昨年9月には「HELLADS (High Energy Liquid Laser Area Defense System)」という無人航空機搭載型のレーザーの搭載計画が発表されています。

また戦闘機に搭載するレーザー兵器として米空軍研究所(USAF Air Force Research Laboratory:AFRL)は空対空レーザーの仕様条件書を示しており2022年にレーザー兵器を搭載した戦闘攻撃機(つまりF-16,F-15E、F-35といった機体)を試験飛行し2030年までに実戦配備を行う計画を発表しています。(参考)