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ロールプレイングゲームやアクションゲームではキャラクターが3Dで描かれ空間も立体空間なのですが、そこで問題となるキャラクターが壁際に立つ際のカメラワークです。実はこれに関するある特許が切れたと話題になっています。

コナミが所有していた「プレーヤキャラクタの姿や視界の範囲をこのゲーム空間を区切る壁や床の存在にかかわらずモニタ上に表示する特許」が失効し、ゲームファンから「3Dゲームのカメラ挙動が劇的に改善されるかも」と期待する声があがっています。この特許は1996年5月15日に出願され、今年の5月15日に、ちょうど20年の有効期間を終えています。

ねとらぼ
この手のゲームをプレイしたことがある人ならば無意識に「そういうゲームなんだな」と不便さを感じながらプレイし続けている人も多いと思うのですが、ゲーム内容によってはプレイに支障をきたすことがあり問題視される場合があるそうです。

具体的にどういう問題が出るのかについて、3Dゲームで三人称視点つまりキャラクターの頭上後方からの視点で描写されたものではゲーム内の壁に近づいたとき、ゲームによっては壁にひっ付いたような視点になったり、壁際に沿いながら高速で頭上や下方向からの視点になるなど不自然な描写になっているものがあります。

▼参考として、壁際に立ちカメラを左側に回りこませると・・・
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▼壁を透過した視点にはならず、カメラ(視点)は壁際に沿って動き・・・
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▼最終的にキャラクターは消えてしまう。
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実はこのような不自然な視点・カメラワークになる原因はコナミの特許とも言われる場合が多いそうです。この特許についてもうちょっとわかりやすく言うとキャラクターが壁際に立った際、視点やカメラワークはそのままで壁や建物を半透明にすることで同じ距離を保ち自然に表現できるという内容になります。

この特許の存在で他社は壁際問題をあの手この手で解決していたそうなのですが、特許が切れたことでゲーム開発やゲームで遊ぶユーザー側にも利益になることが多いのではないかとしています。 

今回の特許と3Dゲームにおける視点・カメラワークについてネット上では「こんな物にも特許があったのか」など特許の存在すら知らなかったという声が多く寄せられていました。