エクスカリバーN5_1

アメリカ海軍で導入に向け研究が進められているのはGPS等誘導装置を砲弾内に搭載した精密誘導砲弾です。これは米陸軍で実戦配備されているM982 エクスカリバーの派生型になるのですが、将来的に艦砲からの発射できるよう改良が進められているとのことです。

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The National Interestによると、精密誘導砲弾M982 エクスカリバーの開発元レイセオンの開発担当者の話しとしてこの砲弾を小型化し米海軍の艦艇に搭載されている5インチ砲向けに改良した砲弾を数年以内に運用できるよう開発を進めていると報じています。

The U.S. Navy’s Lethal New Precision-Guided Artillery | The National Interest Blog

記事によると、この砲弾はM982 エクスカリバーの派生型となる『エクスカリバーN5』で、陸軍で運用されている155mmサイズから127mmサイズに小型化し米駆逐艦等に広く搭載されているMk45艦載砲で運用できる砲弾になっているとのことです。



エクスカリバーN5は2014年にアリゾナ州で初の試験を行っており開発担当者の話によると射程40kmの陸軍版量産型エクスカリバー インクリメントIbをさらに射程を伸ばした仕様に変更され最大射程は約26海里、距離にして48kmで着弾誤差はわずか2mという性能になっているとしています。(戦艦大和における主砲の最大射程は42kmとされています)
従来の砲弾は最大でも射程24km程度だったのですが、超射程を実現できたのは砲弾にロケット補助推進を搭載しているためだと説明してます。

▼エクスカリバーN5(模擬弾)
エクスカリバーN5

陸からおよそ7km離れた半径48kmの円(エクスカリバーN5の射程)
半径48kmの円

エクスカリバーN5は陸軍版エクスカリバーと同様に空中炸裂、着発、遅延の3つの起爆モードを搭載しており遅延起爆については最大で4インチのコンクリートを貫通した後起爆する仕様になっているといいます。
砲弾の特性はいずれも陸軍版エクスカリバーと同様で発射後砲弾に搭載したフィンを展開し上空で位置を修正しながらターゲット上空付近まで飛行。その後、急降下しほぼ垂直に近い角度で着弾し破壊します。開発担当者によるとこのような弾道を描く理由は周辺にビルが隣接した都市環境での精密攻撃を行うためだと話しています。

また陸軍版エクスカリバーに無かった『ミリ波長』シーカーを搭載することで悪天候で波の高いエリアを航行中の艦艇に対し砲撃できるよう仕様変更も検討しており、GPSが妨害されている環境で高い命中精度を確保することできるとしています。

▼シリーズの比較 中段が海軍版エクスカリバーN5、下段が陸軍版エクスカリバー(インクリメントIb)、上段はTOWという対戦車ミサイルで本文とは無関係です。
エクスカリバー比較
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