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アメリカ航空宇宙局(NASA)はブルー・オリジンが行うサブオービタル(弾道飛行)の宇宙船とロケットについて無重力実験を行うための契約を結んだとしています。

アメリカ航空宇宙局(NASA)が今月3日発表した内容として通販でお馴染みアマゾンの設立者ジェフ・ベゾス氏が設立したベンチャー企業ブルー・オリジンと無重力実験を行う契約を結んだとする発表を行っています。NASAは今年3月に無重力実験を行うサブオービタル宇宙企業を募集しており6社から選定を行ったとしています。

NASA: Blue Originの垂直離着陸ロケットを使ったサブオービタルミッションを実施へ - BusinessNewsline

ブルー・オリジンはロケットを垂直に打ち上げて垂直に帰還し上部の宇宙船は切り離され高度100kmを超え数分間に渡り無重力状態になった後、パラシュートを展開し地上に帰還します。これらはニューシェパードシステムと呼んでおり2016年4月には同じロケットを使用した3回の再利用試験を行いいずれも宇宙空間に達しています。

記事によるとNASAは数分間の無重力状態を利用し実験を行なうとしており具体的にどのようなものになるのかは明らかになっていないものの無重力でしか分からない機器の動作や問題を見つけるべく行われるものと考えられます。



ブルー・オリジンはこれ以外にもアメリカの新型ロケット『ヴァルカン』のメインエンジンBE-4を開発している他、ブルー・オリジンが将来運用を目指すオービタルトランスポーテーションシステムという大型ロケットも開発しています。
合わせてニューシェパードシステムでは早ければ2018年に民間初の宇宙旅行を目指すと発表しており今回の契約についても事実上、NASAのお墨付きを得られたとう結果になったものと考えられます。