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中国、北京市にある複数の小学校で児童らがアレルギーを訴えていたことについて、グランドに使用されている人工芝に原因があると調査が進められているとしています。

AFPBB Newsによると中国当局の発表として北京市の複数の小学校で人工芝に晒された小学生らが体調不良を訴える声が多く寄せられており当局が調査に乗り出したと報じています。

北京の小学校で児童ら体調不良、校庭を調査へ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

記事によると当局による調査は今月より行われているとしており、症状を訴える小学生は北京市を中心に複数の小学校としておりいずれも鼻血やアレルギーと共通しており今回は首都北京の富裕層が通う学校で起きたということで波紋が広がっているとしています。

当局による保護者らに対し何らかの対応を約束しており、まずはグランドを建設した建設会社とその資材について来週にも報告するとしているそうです。

過去に同様の問題

今回の体調不良は人工芝に原因があるとしているものの、実はその人工芝と併設されている樹脂製トラックが原因と考えられる健康被害が相次いでいます。主な症状は鼻血や喘息、じんま疹などとしており中国国営ラジオによると耐え難い悪臭を放っているとしておりフタル酸エステル類(PAEs)という有害物質が混入していることが原因だとしています。(参考)

また人工芝について米大学によると、底に使われている黒い物質についてベンゼン、カーボンブラック、鉛が含まれておりこのカーボンブラックに発ガン性があり特にサッカー選手ではリンパ腫や白血病の他、呼吸器系に異常を訴える選手が多いと報告されています。(参考)