image_47

ロボットベンチャー企業ボストン・ダイナミクスは新たに4足歩行ロボット「SpotMini」を発表しました。このロボットはモーターとバッテリーにより稼働するという同社初の家庭使用を目的としたロボットと言われています。

ヒューマノイドや4足歩行ロボットの開発で知られるボストン・ダイナミクスは先日、Youtube公式アカウントにて現在開発中という4足歩行ロボット「SpotMini」を公開しました。



動画を見ても分かるようにボストン・ダイナミクスが開発した物として初の家庭内での使用を目的としたロボットとなります。同社によるとSpotMiniは重量25kg(アーム付きで29.5kg)、充電時間は書かれていないものの1回の充電で90分動作するとのことです。

また同社が開発してきた4足歩行ロボットはいずれも油圧により稼働しており小型のエンジンが搭載されていたのですがSpotMiniに関してはモーターとバッテリーで動き、動作音は過去製作したロボットの中でも小さいとしています。

▼バナナの皮で転ぶSpotMini
image_46

動画ではバナナの皮で転ぶSpotMiniが映しだされています。実はこの手の映像はボストン・ダイナミクスの恒例となっており高い耐衝撃性を示したり、転倒を防ぐ優れた姿勢制御技術を見せるため行っているものと考えれます。

▼米軍が行った運用試験、登場するのは『Spot』


ボストン・ダイナミクスはマサチューセッツ工科大学からスピンアウトし1992年、元MITのマーク・レイバート博士らにより設立されたベンチャー企業です。レイバート博士のロボット工学技術はSONYが過去に開発していたAIBOやSDR-4にも導入されています。

またアメリカ国防高等研究計画局『DARPA』が軍事利用できるロボットとして研究資金を提供し主に海軍や陸軍向けの輸送・偵察ロボットとして開発が進められていたものの結局不採用となり開発中止が決定しました。その後はグーグルの親会社に買収され今も傘下に留まっていまるのですが、既に売却が検討されていると報じられておりその売却先はトヨタもしくはAmazonになると噂されています。