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事故の原因からその後の対応まで衝撃的なものとなってしまったセウォル号沈没事故について、事故後から登場しはじめた黄色いリボンについて現在韓国内では金儲けの道具に成り果てていると報じられています。

今から2年以上前の2014年4月16日、乗員・乗客476人を載せたセウォル(世越)号が韓国南西部、全羅南道珍島郡の観梅島(クヮンメド)沖海上で転覆・沈没し295人が死亡するという近代史でも稀な沈没事故が発生しました。韓国では295人を追悼するため事故後間もなく黄色いリボンが使われ始めたのですが、なんとこのリボンやその関連商品がネットショップでは高値で販売されているなど金儲けの道具となっていると指摘されています。

韓国、セウォル号の犠牲者悼む黄色いリボンが金もうけの道具... - Record China

Record Chinaによると韓国の複数メディアが報じた内容として、野党「共に民主党」の国会議員によると現在黄色いリボンの他にブレスレットやキーホルダーが『商品化』されており、複数のネットショップでは2000〜4000ウォン、日本円で180〜360円で販売されているとしています。価格は安く特に問題はないように見えるものの“遺族ら”の話として原価はこの1/10程度であり販売業者らが暴利をむさぼっていると話しているそうです。
また遺族らの話として販売で得た利益は関連財団に寄付するとしていた業者がいるものの、そのような業者らが寄付した実績はゼロだったとしています。

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黄色いリボンは「行方不明の家族らが生きて戻ってくることを切実に祈る」という意味が込められ遺族やボランティアが当時無料で配布していたものであり販売し利益を得よう類のものではなかったとしています。 

セウォル号沈没事故について事故直後から「救援現場の動画が見られる」というチェーンメールを開くとウイルスに感染するというものや、民間潜水業者と名乗る人物が1000万円近い料金を支払えば家族を助け出すなどと遺族に持ちかけた例。現場に待機する行方不明者家族に支給される支援物資を横取りしていた人間が出現している他、ネット上ではセウォル号の死者数について賭けている違法賭博サイトが作られるなど理解し難いことが当時の韓国では発生していました。