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地球には『月』という衛星がありますが、火星には月ほど大きくはないものの2つの衛星『フォボス』と『ダイモス』が公転しています。この火星の衛星についてこれまで接近していきた小惑星を従えたという説が有力だったものの巨大天体の衝突により作られた可能性が高いという研究結果が報告されているそうです。

火星に存在する2つの衛星「フォボス/ダイモス」。1877年に発見された月より小さいこれらの衛星は、これまで火星が重力でとらえた小惑星だと思われていました。しかし今回新たに、これらの衛星は火星への隕石の衝突により生成されたとの研究が報告されています。

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火星の衛星フォボスとダイモスについて、まずフォボスは一般的に想像する衛星とは異なり小惑星のようないびつな形状をしています。直径は22km。特徴としては火星の地表から僅か9,000kmの位置を公転しており『太陽系内で最も主星に近い衛星』として知られています。一方、ダイモスは直径12.6kmの衛星で地表から23,000kmの位置を公転しています。

▼火星の衛星フォボス
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ただ、この2つの衛星については接近してきた小惑星が火星の重力に捉えられたといわれていたものの、その確率が非常にまれなこと、そして離心率というこの場合火星を中心にどのような円軌道を描いているのかという数値に関しては『0が円』とした場合フォボスが0.0151、ダイモス0.00033という極めて円に近い数値になっておりこの点からもたまたまやってきた小惑星にしてはおかしい値と言われていたそうです。

記事によるとフランスやベルギーそして日本の合同研究チームによる研究の結果、火星に衝突した巨大小惑星により形成されたというコンピュータシミュレーション結果が示されたとしています。
具体的にはまず第一段階として古代火星に巨大小惑星が衝突。これにより大量の岩石が火星軌道上に舞い上がり直径200kmの今は存在しない衛星が誕生しました。この衛星の重力によりフォボスとダイモスが作られたとしているのですが、直径200kmの衛星はその後火星の重力に引き寄せられ高度を落とし火星と衝突したという計算結果のようです。

この説が正しいか否かはフォボスとダイモスの地質を調べ火星と比べれば簡単にわかるそうで探査機を送り込む計画も進んでいるとのことです。JAXAによると2022年10月頃にフォボスに向け探査機を打ち上げる計画が進められており、2025年前後にフォボスのサンプルを持ち帰るとしています。

▼地球から見た月と火星から見たフォボスのサイズ比較(想像図)。フォボスは満月のおよそ1/3、ダイモスは金星より大きいサイズで見えると考えられています。
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