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先月韓国に配備されることが決定したのはTHAADというミサイルです。ここ最近、北朝鮮が弾道ミサイルを打ち上げているのはこれに反発する行為と考えられているのですが、一方韓国国内でも配備計画に反対する声あるなど早速国内外で問題となっていると報じられています。

先月中旬、韓国の南東部に位置する慶尚北道星州郡の在韓米軍に配備されることが決定されたのはアメリカ製のTHAAD(サード)と呼ばれるミサイルです。これは終末高高度防衛ミサイルというものでシステム全体が自国に落下してくる弾道ミサイル、つまり核兵器を含む弾道ミサイルを迎撃するためのものです。



配備決定後、韓国では特にミサイルの安全性ではなく弾道ミサイルを追尾する探知距離1000kmの高出力レーダー『AN/TPY-2レーダー』による健康被害、特にガンや不妊が増えるなどと噂が広まっています。これに関して韓国教育部は国内の各教育庁に対し小中学校で「高高度防衛ミサイル(THAAD)は無害」とPRするよう要請しています(参考)。朴槿恵大統領は「不純な勢力がTHAADミサイル配備を口実に問題を起こそうとしている」と口にしたり、「(自身は)つらい思いで両親を亡くし、今残っている唯一の使命は、大統領としてさまざまな脅威から国と国民を守ること」などと言い出すなど(参考)、説明の仕方に問題があるという指摘も多いとされています。
配備決定に関しては設置される慶尚北道星州郡との話し合いが行われていなかったとも言われており、住人らは庁舎に説明に来た職員らを喪服で出迎え大声で泣きわめくなど反対の意思を示す人もいたとされています。


また配備については国内問題に収まっておらず、中国もわかりやすい行動をとっています。例えば決定された後には開催されるはずだった中国政府幹部と韓国の知事と面会を中国側が拒否。最近では中国政府が韓国の芸能人だけに対し中国内での活動を一定期間規制していると報じられている他、先月からは韓国のドラマや映画が制限されているとも言われています。