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数年前より開発が進められてきたグーグルの自動運転技術を搭載した次世代車両に関して先日、その責任者が辞任していたと海外メディアが伝えています。

New York Timesの記事によると、Google Carと呼ばれているGoogleが開発中のロボットカーについて、早期の商業化が無理であればプロジェクトから資金を引き揚げると会社経営トップから最後通告を突きつけられたことが今回の退社の決定に繋がったとしている。

BusinessNewsline
今回辞職したのはグーグルXで7年半に渡り自動運転技術の開発責任者として中心的存在だったたクリス・アームソン氏です。ニューヨーク・タイムズ紙によると早期商品化を目指したいグーグルの経営者側と開発側と間に対立が発生していたとしています。

記事によると、自動運転開発部門は元々Googleの共同創業者ラリー・ペイジ氏による直属部門となっていたものの2015年9月からはJohn Krafcik氏がこの部門のCEOに就任していました。彼はフォードに14年間、近年では韓国のヒュンダイ自動車で10年間、その5年間はCEO兼社長をしている人物なのですが、John Krafcik氏の経営方針とクリス・アームソン氏の開発方針が合わなかったと言われているそうです。

クリス・アームソン氏は2015年初めの段階で完全自動運転の車両を2020年を目処に実現すると話していました。しかし、今年3月には自動運転が一般化する時期に関しては「3年かかるのか30年かかるのかは分からない」などと消極的とも言える発言を行っていました。

グーグルの自動運転開発部門では中心人物を失ったことで相当な動揺が広がっていると考えられるですが、今後どのような方針で開発が進むのか。いずれにしてもグーグルの次世代自動車開発に関して大きな岐路になったことは間違いありません。