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中国の巴鉄科技发展有限公司が開発した「Transit Elevated Bus (TEB) 」(エレベーテッドバス)という超大型バス。このバスに関して中国内では車両そのものに対して疑問視する声の他、会社側の発表に対して当局は否定するなど問題が発生していると報じられています。

TEB Technology Development Companyとい中国企業が今月発表した「Transit Elevated Bus (TEB) 」(エレベーテッドバス)という次世代バスについて、中国国内でその実現性を巡って批判が続出していることが明らかとなった。

このバスは一般道路で走行している自動車の上にまたがって走行することで、他の自動車の走行を妨げずに、交通渋滞に関わりなく大量の人員の輸送を可能にするという発想に基づくものとなる。

Technobahn
鉄道の上を走り道路をまたぐような車体となっているTEB、エレベーテッドバス。TEBはバスのように車道を走り電車のように多くの人を輸送できる交通手段として中国の企業が開発したものなのですが、このバスに関して中国国内では本当に走ることができるのか疑問視する声が寄せられているといいます。
具体的には中国の大手メディアが「交差点を曲がれないのではないか」、「300人を支える強度はあるのか」、「陸橋を通過できないのではないか」などと一斉に報じているとしています。



TEBに関しては先日試験路線が完成し河北省秦皇島市で運用が始まっているものの全長はわずか300mしか作られなかったことで拍車をかけているとのことです。

また記事によると、巴鉄科技发展有限公司が発表していた「秦皇島市当局との間で戦略的提携関係を結んだ」ということに関して当局は否定している他、同社のバスの発表とともに年利10~13%の投資資金募集を行っているのですが、親会社が過去に投資詐欺事件を起こしていることから、中国メディアが「バスそのものが大がかりな投資詐欺である可能性がある」などと突っ込んだ指摘をしているそうです。 

TEBは幅7.8メートル、長さ22メートル、高さ4.8メートル、道路に敷設された線路の上を最高速度40~50km/hで走行することができます。定員は300人。座席は55となっています。