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加湿器に入れられた消毒液により少なくとも200人以上が死亡した事件に関して、ソウル市はこの加湿器に使用する殺菌剤を製造したメーカー製品をすべて追放するなどと宣言していたものの追放するどころか購入が続けられていたことが明らかになり、市民からの批判が寄せられていると報じられています。

2011年以降、韓国では妊婦や産婦が原因不明の肺炎を患い相次いで亡くなる事件が発生しました。後に株式会社オキシー・レキットベンキーザーが生産していた加湿器を消毒する消毒剤に含まれていた有毒化学物質が原因であることがわかりました。
今年に入ってからソウル市では市長が「涙を流させた企業に対しては相応の責任を確実に取ってもらうべきだと思う」などとオクシー社の製品をソウル市から追放するという趣旨の『絶縁宣言』を出していたといいます。

ソウル市、不買宣言したはずの加湿器消毒剤メーカー製品を大... - Record China

記事によると絶縁宣言が行われてから4ヶ月が経過した現在、韓国メディアが行った調査によると市の傘下9機関でオキシー社の製品が購入し続けられていたことが分かったとしています。具体的には、とある研究機関では4回にわたり衣料用洗剤を購入していた他、公園で使用する洗浄剤もこの社の製品が使用されていたといいます。
現場の人の主張としては「市から指示はなかった」として購入や使用が続けられていたとしています。

▼オキシー・レキット・ベンキーザー代表に平手打ちを入れる被害者家族
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問題となった加湿器殺菌剤に関しては市販の加湿器に入れて使う「オキシー・サクサク」という殺菌剤で、回収が行われる2011年の段階で450万個以上販売されていたといいます。

使用されていた化学物質はPHMGという一般的に農薬や消毒薬に使用されるもので人間が吸い込めば明らかな有害性を示す成分にも関わらずオキシー社をはじめソウル大学は人体に影響はないなどと言い続けていました。2011年に製品の回収が言い渡されたものの同社の公式な記者会見が行われたのは事件が発覚してから5年あまりが経過した2016年に入ってからでした。

この企業は回収命令が出された2011年11月に解散し、解散した同じ日に「有限会社オキシー・レキットベンキーザー」を設立していたことも明らかになっています。これは韓国では法人が解散するなどして消滅した場合、その事業を引き継いだ新法人であっても過去の刑事責任は問われないという裁判所の判断にあるといわれています。
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