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日本でも「アレに手を出してはいけない」などと『祟り伝説』が各地に存在しますが今回はアイスランドからです。地元で『エルフの岩』などと言われていた岩石が埋まっていた地域で行われた道路工事で数々の問題が発生しているなどと報じられています。

【8月31日 AFP】アイスランドで「エルフの岩」とされている岩石を道路建設作業員らが誤って埋めてしまって以降、現場周辺では数々の災難が関係者に続いた──。このエルフたちの怒りを鎮めるため、当局は岩の掘り出しを余儀なくされた。地元紙が27日、報じた。

AFPBB News
日本で言うエルフは長く尖った耳で美男美女というゲームやファンタジー映画が発端と考えられるイメージ像があるのですが、フィンランドではそうではなく例えて言うならば昔からあるような地域の神様やお地蔵様のような存在になっているそうです。

記事によると、問題の『エルフの岩』を含む岩に関してアイスランドでは古来から地域の人に崇められる存在だったらしく2012年制定の妖精遺産保護法が制定されこれらの岩はすべて「遺物」に認定されました。しかし、問題の『エルフの岩』に関しては自然の土砂崩れの影響で瓦礫に埋もれてしまうという出来事が発生していました。
その後2015年8月にアイスランド北部の沿岸地域の都市シグルフィヨルズルで道路工事が行われることになり『エルフの岩』が埋まっているエリアでも工事が行われることになったものの、なぜかこの現場では重機が故障したり作業員が負傷するという事故が相次いだとしています。

道路建設会社の従業員らによると、地元の人の話からこの地は聖地と言われていることは知っていたものの、「誰もエルフの岩のことなんて、思いつきさえしなかった」などと話しています。

ちなみに、この事態は当局の耳に入っておりアイスランド道路管理局が動く騒ぎに発展。指示により埋まったエルフの岩を掘り起こすことが決定し先月末にようやく掘り起こされ洗浄が行われたそうです。

記事によると、アイスランドでは他にも国道工事でエルフの岩を移動したところ原因で謎の技術的困難が発生し工事が遅れたケースが報告されており同国ではエルフの怒りを買わないよう建設工事が変更されるケースもめずらしくはないとのことです。