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テレビ番組や映画に登場する恐竜。緑だったり黒っぽかったり、またはカラフルなものまで様々登場しますが、これらは人間が想像した肌色です。実はこれまで謎だった恐竜の肌色に関して科学的に再現することに成功したと報じられています。

University of BristolのDr Jakob Vintherを中心とする古生物学研究チームは、中国で発掘された皮膚組織が残されていた恐竜の化石を利用することで、恐竜の外見のかつてない正確な再現に成功し、この研究成果を学術専門誌「Current Biology(dx.doi.org/10.1016/j.cub.2016.06.065)」を通じて発表した。

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今回長らく謎だった恐竜の肌を再現することに成功したのはイギリス、ブリストル大学の研究チームです。彼らは中国で発掘された白亜紀中期(1億2000万年前~9700万年前)に生息した体長1~2 mの小型の恐竜、プシッタコサウルスの化石に残された極めて状態の良い皮膚の表面組織から科学的に皮膚の色を再現することに成功しました。

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Aは化石を交差偏光という方法で撮影したもので、Bは骨や皮膚の状態を表した画像です。

一見、四足歩行の恐竜かと思いきや実は二足歩行をしていたと考えられており、鳥盤類という3本の角があるトリケラトプスと同じ角竜下目もしくは角竜類に分類されています。

気になる肌色に関しては茶褐色の色をした恐竜だったことが分かったとしています。
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恐竜に関してはティラノサウルスのような一部の種に関しては鳥のような羽毛が生えていたのではないかと言われるようになり背中や足の一部、または全体が羽毛に覆われた姿となって描写されることが多くなっています。今回の研究結果から、発見された種に近い恐竜に関しては茶褐色かそれに近い色で描かれることになると考えられます。