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PC用3DヘッドマウントディスプレイOculus Riftしかし高いPCの処理性能が必要でプレイするには大半の場合でPCの買い替えが必要になるという問題があったのですが、新技術により動作条件が大幅に緩和されたと報じられています。

Oculus VRがPC接続型VRヘッドセット『Oculus Rift』の動作条件を緩和します。これは米国サンノゼで開催中の開発者会議Oculus Connect 3にて発表されたもの。改訂後は対応GPUがGeForce GTX 960以上に、CPUはインテル製がCore i3-6100以上、AMD製がFX-4350以上となりました。

Engadget Japanese
2016年3月に発売した『Oculus Rift』。いわゆる3Dヘッドマウントディスプレイ(3D HMD)というものでこれを頭に装着することで360度フル3Dのゲームを楽しむことができます。主に一部のゲーマー向けの製品となっているのですが実はこの製品、満足に動かすには非常に高スペックのPCが要求されるという問題がありましありました。
もちろん他の3DHMDにも言えることなのですが、Oculus Riftに関しては「Asynchronous Spacewarp」というフレームレート(1秒間に描写される映像のコマ数)を半減する新技術によりPCの動作環境が緩和したとのことです。

緩和前
CPU Core i5-4590以上
GPU GeForce GTX 970、もしくはRadeon R9 290以上
メモリ 8GB以上
その他にUSB 3.0ポートが2つ、HDMI1.3以上の出力が必要 

緩和後
CPU: Core i3-6100 / AMD FX-4350
GPU GeForce GTX 960
メモリ 8GB以上
その他にUSB 3.0ポート1つ、2.0が2つ、HDMI1.3以上の出力が必要 

価格に関してはCPUは2万2000円台のものから1万2000円台のものへ、GPUに関しては3万円台から2万1000円台となりました。CPUに関してはCore i3というローエンドモデルで大半の方がGPUのみ載せ替えるだけで動くという条件になりました。またCPUに関してはここ数年目立った進化はしておらず、5年ほど前にヒットCore i5-2500Kでも十分動作します。

ただ、『Oculus Rift』本体が日本への送料代10,800円を含め94,600円もするという高価なものとなっており動作環境が緩和されたからといって爆発的に利用者が増えるとは考えられない現状が続くものと考えられます。