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主にキャンプやバーベキュー、また一部の焼肉店ではガスではなく木炭を使用した焼肉が行われていますが、実は海外では有害と指定されている『硝酸バリウム』が韓国の木炭に多く含まれていることが明らかになり問題となっていると報じられています。

2016年10月11日、韓国・news1によると、飲食店やキャンプでよく使用されている炭(成形木炭)に、人体に有害な「硝酸バリウム」が含まれていることが分かった。

11日、国会の農林畜産食品海洋水産委員長で、共に民主党のキム・ヨンチュン議員は、「炭粉の成形木炭の質量の約30%が、韓国環境部や欧米の環境・保健機関などで毒性があると判断されている『硝酸バリウム』からなっているが、これまで山林庁(=農林水産食品部傘下の国家行政機関)において何の規制も行っていない」と指摘した。 

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硝酸バリウムに関して韓国食品医薬品安全評価院によると『有毒物質であり、燃焼すると有毒ガスを放つため腎臓や肺疾患がある人は吸わないように注意すべき』としている一方、山林庁側は「硝酸バリウムは有毒物に該当しない」としたうえで「使用に関して直接的な制限をかけることができない。硝酸バリウムが含まれる成形木炭の使用が人体に及ぼす影響についても、正確に明らかになったことがない」と認識を示しています。

また山林庁は「成形木炭を作る零細企業が短い期間内で硝酸バリウムに代わる代替材料を開発できない状況にあることを勘案して、硝酸バリウムの使用を許可した」などと説明しているとのことです。

硝酸バリウムは日本では毒物及び劇物取締法および毒物及び劇物指定令によりバリウム化合物として劇物に指定されています。
また国立医薬品食品衛生研究所によると『眼、皮膚、気道を刺激する。低カリウム血を起こすことがある。心臓障害、筋障害を生じることがある。死に至ることがある。 』としており、少なくとも韓国山林庁が主張するような人体に毒性が無いとは書かれていませんでした。

硝酸バリウムに関しては他の物質の燃焼を助長する効果があるとのことで花火(緑色)や着火剤に使用されているとのことです。