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特に低速・低空からの対地攻撃を得意とする攻撃機A-10『サンダーボルトII』。数年前に「退役させる」と発表されていたことに関して事実上撤回した上で今後無期限に運用し続けると報じられています。

機体の老朽化により近く全機の退役が行われることが計画されていたA-10攻撃機について、U. S. Air Forceが退役計画を廃案にしたことが明らかとなった。航空業界専門誌のAviation Weekの記事がUSAF制服組トップの発言として伝えたものとなる。

BusinessNewsline 
『A-10退役』に関しては2014年2月、当時国防長官だったチャック・ヘイゲル氏が行った記者会見の中で「A-10及び高高度偵察機U-2を引退させる」と発言していました。これは「装備の量より性能を重視」するというもので、新技術へより多く支出を増やすという理由を当時挙げていました。

A-10の後継機はF-35になる予定でした。しかし、F-35の開発が当初より大幅に遅れておりさらに開発予算の当初の2倍になっているなど問題が噴出していました。そんな中でも開発が進められ『A-10退役』と予定通り舵をきったところ米議会が「待った」をかけました。
その後、退役させるのかさせないのかハッキリしない状態が続き今年5月には置き換え案を進めてきた米空軍(米国防省)がA-10とF-35を実際に使い攻撃性能を評価する実地検証を行っていました。

今回の『A-10退役撤回』はこの実地検証の結果を受けてということになるのですが、結果的に米空軍側はA-10を「無期限に飛ばし続ける(Indefinitely)」と判断したと報じられています。(実地検証結果は公開されていないとのことです)



A-10は低空、低速で飛び回るという運用方法も取られることからコックピット周りをはじめ機体設計そのものが他の機種よりも頑丈に作られているのですが、中東など敵対勢力の対空兵器が高性能化しているためパイロットの安全性に問題があると指摘されていました。
ただ、A-10の導入コストはF-35の1/5(約20億円弱)と言われており、コストパフォーマンスが優れていることやテロとの戦いでは非常に有効な大口径の30mmガトリング砲を安価に運用できるなど安全性を考慮しても存続させる十分な理由があったものと考えられます。

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