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現在は不治の病ではないとされているものの感染した場合は一生薬を飲み続けなければならない病気、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)。です。この病気に関して市民の50人に1人が感染している地域があると報じられています。

時事通信によると、ロシアの都市エカテリンブルク保険当局の発表としてHIV感染者が急増したとして「大流行」を宣言したと報じています。

50人に1人がHIV感染=ロシア中部で「大流行」宣言 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

エカテリンブルクはロシア中部ウラル山脈の東部に位置するスヴェルドロフスク州の都市で人口は2007年の段階で130万人が暮らしているロシアでは5番目の都市となっています。保険当局によると2万7000人がエイズに感染していたとデータを公開しており、合わせて「あくまで公式統計であり、実際の感染者はもっと多いはずだ」などと分析しているとのことです。

エイズはその多くが性行為により感染する病で保険当局も感染拡大はこれもあるとしているのですが、一方で違法な薬物を摂取するため注射の使い回しが理由とされており感染者の2人に1人、52%がそのような感染ルートがあったとしています。



エカテリンブルクはウラル地域の工業・文化・教育の中心地で16の国立大学がある他、州内最大の公立図書館や30あまりの美術館、博物館がある街となっています。この都市で起きた事件としては1979年には軍用の炭疽菌が外部に流出したことにより周辺に暮らす住人96人が感染し66人が死亡する出来事があります。

フィギュアスケートのユリア・リプニツカヤさんはこの都市出身とのことです。