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地上100kmへの宇宙観光旅行計画を目指しているヴァージン・ギャラクティックは乗客を乗せるスペースシップツー2号機を使用した飛行試験近く実施すると報じられています。

史上初の民間有人宇宙船「SpaceShip Two」用いた宇宙観光旅行事業の計画を進めているVirgin Glacticが近く、SpaceShip Two2号機を用いた飛行試験の再開を予定していることが判った。

Virgin Glacticによる宇宙観光旅行事業計画は、2014年10月にSpaceShip Two1号機が墜落事故を起こして喪失(パイロット2名の内、1名が死亡)したことにより、計画推進は中断する状況に置かれていた。

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主にアメリカで進められているのは民間企業による宇宙旅行事業です。これは打ち上げから人が乗り込む宇宙船まで全て民間企業が行うもので、過去いくつか開発を進めている企業が複数存在していたのですが、現在は今回登場するヴァージン・ギャラクティックなど数社になっています。

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今回飛行試験を再開するとしているのはヴァージン・ギャラクティックが開発したスペースシップツー2という宇宙船の2号機『VSS ユニティ』です。1号機の『VSS エンタープライズ』に関しては記事でも書かれているように2014年10月末に発生した死亡墜落事故で失っています。(参考)

2号機も母機となるホワイトナイトツーに吊り下げられる形で離陸し、空中で切り離しロケットモーターを点火することで宇宙を目指す運用方法が取られています。2016年9月以降、2号機は母機に吊り下げられた形で飛行試験が続けられていたのですが、今後は2号機を上空で切り離し滑空した後着陸する試験に移行するとしています。



アメリカで進む民間企業による宇宙旅行計画はヴァージン・ギャラクティックとブルーオリジンの2社のみ取り上げられる程度となっています。
ヴァージン・ギャラクティックに関しては2004年にスペースシップワンにて民間企業による初の有人宇宙飛行を実現することに成功していたものの後継機となったスペースシップツーでは事故の影響もあり最高到達高度が21.6kmで宇宙には達していません。また宇宙旅行の実施予定は現在未定となっています。

一方ブルーオリジンは無人による打ち上げで高度100kmの宇宙に達したことはあるものの有人打ち上げは一度も行ったことはありません。無人で試験されていることもありこれまで大きな事故は発生しておらず今後有人による試験を行った後、2018年にも商業宇宙旅行を実施すると発表しています。(参考)