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生きている生物は少なくとも死という最後を迎えることになるのですが、実は米大学が行った研究によると人間は『死』を意識することで集中することができるなどパフォーマンスの向上が確認されたとのことです。

人は死をほのめかされると、それが動機になって能力をより発揮できるという研究結果が発表された。研究はバスケットボールでのパフォーマンスを測定することで行われたが、スポーツだけでなく仕事などにも応用できる可能性があるという。

WIRED.jp
米アリゾナ大学の心理学者らの研究チームは研究内容を知らせていない研究者とバスケットボール選手を被験者に1対1の試合を2回続けるという形でどのようなパフォーマンスを発揮するのか研究をおこなまいました。

調査は被験者が1回目の試合の後、『試合の感想を書く』グループと『自らの死についてアンケートに回答する』グループにランダムに別けられました。その後2回目の試合を行いどのような変化をみせるか確認したというものです。
結果、試合の感想を書いたグループよりも死に対してアンケートに回答したグループのほうが40%ほど能力が向上していたことが確認されたとしています。また合わせて1分間にどれだけ多くシュートを決められるのか競う調査では、「death」という文字から作られた骸骨マークTシャツを着用しルールを説明したグループのほうが30%ほどシュート率が高かったとしています。

研究者によると、「死をほのめかされると、その恐怖に対処する必要性が生じます。その結果、作業により熱心に取り組むことが多くの研究からわかっています」と説明しており、定説が今回も再現できたということになるそうです。

研究結果から「死に対する恐怖」を活用する新たな方法が開拓されるかもしれない」としており、「スポーツ以外でも仕事でも応用できる」などと口にしています。