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最近、中国のペットとして人気を集めているのは秋田犬です。価格は高価で血統によっては1頭数千万円で取り引きされる例もあるのですが、一方で偽秋田犬をかわされたという例も報告され始めているとしてます。

日本犬では唯一の大型犬で、天然記念物に指定されている「秋田犬(あきたいぬ)」のニセモノが、中国で横行しているという。血統が良ければ、同国では1頭1000万~2000万円で取引される犬もいるため、悪質ブリーダーが“雑種”を秋田犬として販売しているようなのだ。ニセモノ大国の暴挙を阻止するため、公益社団法人「秋田犬保存会」が動き出した。

夕刊フジ
一般的にずんぐりとした体に茶色と白色の体毛に覆われた秋田犬。中国では数年前から人気が出ているのですが、一方で偽の秋田犬を売りつける業者も出始めていると報じられています。

2015年12月、中国共産党の機関紙の一つ中国青年網によると偽秋田犬を買わされた何(ハー)さんの話して、彼は半年間ペットショップ等を探し回っても秋田犬は購入できないという入手困難な犬となっていたものの、中国最大のオンラインショッピングサイト・淘宝(タオバオ)で偶然にも販売しているのを見つけたといいます。価格は8000元(約12万円)と提示されていたものの値切ることに成功し5000元(8万円)で購入できたといいます。しかし、実際に手元に届いたのは秋田犬ではなく素人でも見分けられる土着犬だったとしています。(参考)

公益社団法人秋田犬保存会によると中国における秋田犬の価格は血統書付きの子犬1匹で約3万元(約47万円)前後で取り引きされていると言われています。高騰している理由は秋田犬の頭数そのものが少なく(世界で4100頭あまり)、中国では中産階級の間で空前のペットブームが起きていることが理由とされています。また犬種に関してもブームがあり、シェパード、狆と移り変わり今では秋田犬がブームになりつつあるとのことです。


中国における犬ブームに関してはチベタンマスティフが大変な人気でした。2011年には3000万元(当時約3億7000万円)で取り引きされたケースもあるのですが、現在では日本円で数千円から1万円程度で販売されており、場合によっては『タダ』で押し付けられるケースの他、食肉用として売却されるケースも報告されています。