image51

先月、欧州とロシア共同で火星着陸を実施した『スキアパレッリ』が地表に激突した原因について、搭載したセンサーの1つがパラシュート展開による衝撃で異常なデータを出力したことにあるとする中間発表が行われました。

欧州宇宙機関(ESA)及びロシアのロスコスモスが共同で行っているエクソマーズ計画で先月19日、火星着陸機「スキアパレッリ」の着陸が失敗した出来事に関して着陸の際に回転数を計測する『IMU』というセンサーの一つにエラーが発生していたと発表されています。

ESA: 火星探査機「Schiaparelli」の着陸失敗で中間報告・失敗の原因はIMUセンサーの異常 - BusinessNewsline

記事によると今月23日ESAが発表した失敗原因に関わる中間報告によると、高度12000メートル時に速度1730km/hで降下、パラシュートを展開し高度7800メートルでヒートシールドを分離するまでは特に問題はなく進んでいたといいます。

▼スキアパレッリが行うはずだった着陸までの動作(CG)


しかし、パラシュートを展開したことにより急減速がかかったことで機体の回転数を測定していた慣性測定ユニット(IMU)が測定限界値に達してしまったといいます。その結果、IMUからは1秒間にわたり異常なデータが出力されたことでコンピュータは「現在火星の地表にいる」と判断します(実際は火星の地表ではなく地下にいるデータを示していた)。
スキアパレッリはその後行うパラシュートの切り離しを実施。着陸用スタスターも燃焼を開始したものの「地表にいる」と判断されたことで直後に停止。一方、搭載されていたドップラーレーダーは「降下中」のデータを正常に出力していたものの無視され高度3700mから自由落下していったというものです。

▼スキアパレッリが地表に激突したことでできたと考えられる黒点
image50

この問題に関してESA側が同様の状態でコンピュータシミュレーションを実施した結果、スキアパレッリのプログラムでは同様の動作を示したことから今回の墜落事故はIMUの異常とする可能性が高まったとしています。

1999年12月アメリカが打ち上げた同様の火星着陸機マーズ・ポーラー・ランダーでも探査機に発生した振動が「火星に着陸した振動だ」とコンピューターが判断したことより墜落する事故が発生してます。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで『ZAPZAP!』をフォローしよう!