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2020年に開催が決定した東京オリンピック。海外メディアによると、主催者の発表として流れ星を人工的に作り会場周辺上空に降り注ぐという演出を行うとしているそうです。

ロシアメディア『Sputnik』によるとBBCが報じた内容として東京五輪主催者は夜空を「流れ星」で彩る「天の布」というプロジェクトで流れ星を人工的に作り出す演出を行う決定を下したと報じています。

2020年の東京五輪を「流れ星」が彩る

この計画については数年前から報じられていたもので、宇宙ベンチャー株式会社『ALE』が計画している人工流れ星を開発しているものになります。具体的には南極と北極を周回する軌道に50cmサイズの人工衛星を打ち上げ、軌道変更し大気圏再突入を行うまでに直径3~5mmほど粒子を無数に散布することで大気圏させ人工流れ星を再現しようというものです。

天然の流れ星と人工流れ星の違いに関しては国際宇宙ステーションと実際の流れ星を観測されたことがある方はわかるように天然の流れ星に比べ国際宇宙ステーションの速度は低速です。そのため低軌道からそのままの速度で落下させた場合、天然の流れ星が一瞬で長い距離を進むのに比べ人工の流れ星は数秒に渡ってゆっくり落ちるような、例えて言うならば花火ような流れ星になるものと考えられます。

いずれにしても株式会社『ALE』は以前から東京オリンピックでそのような演出をしたいと報じられたこともあるのですが、どうやらこの案が採用されたとのことで今後実際に宇宙に人工衛星を打ち上げどのような大気圏再突入を行うのか、素材開発など研究が行われるものと考えられます。

Sputnikによると人工流れ星に関しては、仮にオリンピック会場で展開した場合200kmの範囲で観測可能だとしており、関東周辺どころか福島県郡山市や長野県長野市、静岡県静岡市といったところでも見ることができるものと考えられます。