ソユーズU

ロシア国営企業ロスコスモス及びアメリカ航空宇宙局(NASA)によると、今月1日ロシアが打ち上げた国際宇宙ステーションへの無人補給船『プログレス補給船』に関して何らかの不具合が生じ打ち上げが失敗したと報じています。

今月1日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた『プログレス 65 (プログレス MS-4)』に関して、ロスコスモス及びNASAによると打ち上げが失敗したと発表しています。

ロシアのプログレス補給機、打ち上げに失敗・空中分解した可能性 - BusinessNewsline

複数メディアによると、プログレス補給船は1段目、2段目は問題なく動作し切り離されたものの打ち上げから382秒後、3段目が予定よりも早く分離されていまい予定されていた軌道投入が行えなかったとしています。



プログレス補給船は通信が途絶え行方不明となっていたのですが、ロスコスモスによるとロシア・トゥワ共和国にある無人山間地帯の上空約190kmの地点で何らかの問題が発生したとしており、プログレス補給船を含むロケットは本体は大気圏に再突入し焼失したと発表しています。またこれに伴う爆発や火球がロシア南部で観測された一部メディアが伝えています。
NASAによると「3段目の分離が予定よりも数分早かった」と説明しており、何故そのような事態に陥ったのかは不明となっています。


打ち上げに使用されたロケットはソユーズロケットファミリーの一つ『ソユーズU』ロケットで1973年から打ち上げられており総打ち上げ回数は785回で成功回数は764回、今回を含め22回で失敗しています。今回の打ち上げでは3段構成となる派生型ソユーズU/フレガートで実施されたものと考えられます。

▼不具合が発生したと考えられる三段目フレガート
Fregat_1

Fregat_2

フレガートは高さ1.5m、直径3.35m、本体質量は930~1050kg(シリーズにより異なる)で推進剤5.2トン~7.1トンを1350秒間燃焼させます。25回まで再点火できる能力を有しており、これにより国際宇宙ステーションが周回しているような低軌道から気象衛星が周回しているような静止軌道まで大質量の貨物を正確に送り届ける能力があります。

フレガートを開発しているのは第二次世界大戦時の戦闘機ではLaGG-3やLa-7など『ラヴォーチキン』シリーズでおなじみのNPO Lavochkinです。

以下は打ち上げに失敗したロケット
ソユーズU_1
Photo:РОСКОСМОС
ソユーズU_2
Photo:РОСКОСМОС
ソユーズU_3
Photo:РОСКОСМОС
ソユーズU_4
Photo:РОСКОСМОС
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