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家にいながら最新の音楽を購入できる『デジタルダウンロード』。文字通りインターネットを使用し音楽をダウンロードできるサービスなのですが、イギリスでは日本では消えつつあるアナログレコードの売上がデジタルダウンロードを上回るという不思議なことが発生していると報じられています・

Entertainment Retailers Association (ERA)は7日、2016年第48週(11月28日~12月4日)の楽曲販売高を発表し、同週のアナログレコード(Vinyl album)の売上高は240万ポンドとなり、デジタルダウンロードの売上高210万ポンドを逆転してことを明らかにした。

前年同週の売上高はアナログレコードが120万ポンド、デジタルダウンロードは440万ポンドとなっていた。

BusinessNewsline
イギリスで音楽やビデオゲームなどデジタルサービスの市場調査を行っているEntertainment Retailers Associationによると、今年11月28日~12月4日の期間においてアナログレコードの売上高がデジタルダウンロードを上回っていたとする発表を行っています。

理由に関して記事によるとクリスマスセールが始まり友人や知人へのプレゼントとしてアナログレコードを贈ることを決めた人が多かったとしています。また特に近年は『形』として残る物をプレゼントするケースが多くこの動きも理由なったとしています。

Infographic: Vinyl Comes Back From Near-Extinction | Statista
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アナログレコードといえば日本では特にオーディオが好きな中高年層の趣味として扱われている傾向もあるのですが、イギリスでは2007年以降アナログレコードの売上がV字回復しており2014年にはアナログレコードの売上枚数は100万枚を突破しています。



アナログレコードの人気回復に関してはイギリスだけではなく世界中でその傾向がみられ、日本も例外ではありません。EconomicNewsが2014年に報じた内容では「2009年には10万2,000枚だったのが13年には26万8,000枚に増加した」としています。(参考)

アナログレコードは巨大なディスクとなっており室内に設置しアンプ、スピーカーに接続し聴くというスタイルになります。そのため車で聞きたい場合やスマホで音楽を聞きたい場合は録音しなければならず手間がかかるという問題が生じます。
しかし、現代のアナログレコードの中にはモバイル端末向けにデジタルダウンロード可能な特典が付属しているケースがありアナログレコードの売上回復の理由になっていると言われています。