787-10

ボーイング787シリーズとしては最も多くの座席数となる787-10に関して、その初号機が来年完成見込みで合わせて初飛行を実施する計画があると報じられています。 

Boeingは8日、B787シリーズでは最大の胴体延長型機となるB787-10の最終製造工程入を果たしたことを発表した。 B787は、B787-8に胴体延長型機として既にB787-9が運航されているが、B787-10は、全長62.81mのB787-9を更に延長して、68.28mにすることで、Boeingの中では大型機に属するB777-200よりも全長を伸ばしたものとなる。

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ボーイング757、767および777型機の実質的な後継機となり既に運行を始めているボーイング787。787は主に全長のみサイズがことなるB787-8及び9が製造、納期されており既に世界の空を飛び回っています。今回最終製造工程入となったのは全長62.8mの『-9』よりも5.5m伸ばされた『787-10』という派生型になります。

▼ボーイング787-10初号機
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Photo:Boeing
787-10の最大乗客席数は1シート構成で440席となっており、短距離国際線から長距離国際線で運航されている中型機777-200の440席と同じで、一方で燃費や内装等が優れていることから次世代主力機の一つとなると言われています。

一方で搭載されるエンジンは-8や-9とは異なるロールスロイス社製Trent 1000 TENとなる予定です。B787-8及び9に採用されていたTrent 1000との違いは中間圧力コンプレッサーの設計が変更され、さらに高燃費のエンジンになっていると言われています。

また2015年1月には全日本空輸が同型機を3機発注しているのですが支払額は1000億円とされており1機あたりの導入コストは300億円弱となっています。787シリーズの開発費に関しては3兆円を上回る額になっているといわれています。