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北朝鮮、平壌市に建設された高さ330mの建物『柳京ホテル』。三角形の形状をした巨大ホテルなのですが、1987年に建設が始まって以来、未だに完成しておらず廃墟となっているこの建物に関して来年、営業を開始すると報じられています。

イギリスの日刊タブロイド紙、ザ・サンが報じた内容として北朝鮮平壌市普通江区域に建設されたものの長らく建設が中止されていた柳京(りゅうけい)ホテルに関して、来年に営業を開始する可能性があるなどと報じています。

North Korea opens its notorious ‘Hotel of Doom’ to tourists after 30 years and £469 million

この建造物は1987年に着工した高さ330m、客室数は3,000という巨大ホテルなのですがわずか2年後の1989年にオープンを目指していました。その理由は1988年に韓国で開催されたソウルオリンピックに対抗するため北朝鮮が開催した第13回世界青年学生祭典(1989年)に合わせたかったという単純なものでした。

しかし、資金どころか建設技術不足が露呈し1992年には建設工事が完全にストップ。その後、16年後の2008年5月に建設工事がスタートします。これは金日成の生誕100周年となる2012年4月までに完成させるという理由だったものの結局間に合わず、2016年末の現在も建設が進められているとされていました。

▼2004年(左)と2010年(右)に撮影された柳京ホテル
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何度目になるのかわからないオープン時期の発表に関して今月15日には韓国の聯合ニュースやザ・サンによると2017年に開業するとしており『着工開始から30年』という理由があるとしているのですが、2018年2月韓国で開催されるに平昌冬季オリンピックに合わせたということも考えられます。

柳京ホテルは地盤の弱いところに建設したことで建物が傾いておりエレベーターシャフトに歪みが生じたことで使用できないとも報じられています。また築30年あまりが経過している他、野ざらしに放置されていたことで強度に問題があると指摘されています。