スーパーホーネット

アメリカや日本など複数の国で今後運用される予定のステルス戦闘機『F-35』。この機体に関してトランプ次期大統領は開発中止を含めた方向転換を図ろうと示唆するコメントを出しているのですが、新たに代替機としてF/A-18という戦闘攻撃機を導入する計画があることが明らかになりました。

ドナルド・トランプ次期大統領は22日、F-35計画中止問題に関連してBoeingに対して費用概算書の提出を要請したことを明らかにした。 トランプ次期大統領は具体的には「F-18互換機の価格概算をBoeingに尋ねた」とコメントしており、トランプ政権移行チームでは、F-35計画をキャンセルし、F/A-18を追加購入する方向で検討を進めていることが明らかとなったこととなる。

Technobahn
アメリカのロッキード・マーティンが中心となり開発が続けられているF-35A、BおよびCタイプ。この機体は現在運用されている幾つかの機体をすべてF-35に置き換えるという目標があったものの、大幅な開発の遅れと膨大な開発予算がかかってしまう結果になっています。

このことに関して、トランプ次期大統領は「F-35計画はコントロールできない状況に落ちいている」と今月ツイッター上でコメントしたうえで、「数十億ドルの軍事費は(私が大統領に就任する)1月20日以降は別の目的に使用されるだろう」と公言していました。

この『別の目的』に関しては明らかになっていなのですが、F-35導入計画の大幅削減もしくは開発そのものをストップした場合として、代替機としてボーイングのF/A-18 E/F スーパーホーネットを追加生産、配備する計画を練っているとしています。

▼空母からの発艦を待つF/A-18 E/F スーパーホーネット
スーパーホーネット_1

F/A-18 E/F スーパーホーネットは主に空母で運用される海軍の艦載機です。実はF/A-18 E/Fに関しては置き換えられるはずだったF-35Cタイプの開発が遅れているとの理由で、2015年の段階で米海軍は2017年以降も追加調達する予定を既に発表しています。そのため今回のトランプ氏の発言はこの予定に沿ったものと考えられます。

仮にF-35の計画が停止となった場合、退役が進む機体の代替機を用意しなければならないのですが空軍機に関しては2015年末に米空軍関係者の発言としてF-16、F-15戦闘機のどちらか、もしくは空母艦載機のF/A-18E/Fを米空軍で運用するという案で合計72機の新規購入を行う方針で検討に入っていると報じられています。(参考)
また今年F-15の派生型となる『F-15 2040C』を発表したり、米下院軍事委員会が近代化したF-22の追加生産した場合の見積もりを行うなど(参考)、既にF-35計画の失敗に備え動き出しています。

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