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2014年3月、突如として姿を消したマレーシア航空MH370便についてマレーシア政府は今月を目処に捜索活動を終了するとして関係国と調整に入るとする発表を行なっています。

2017年1月6日、マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸相は、2014年に消息を絶ったマレーシア航空MH370便の捜索活動について、「12万平方キロメートルの捜索は手がかりがないまま2週間以内に終わる。次の行動方針はオーストラリア、中国、マレーシアが今月下旬に会談して決定する」と述べた。中国新聞網が伝えた。

Record China
2014年3月8日、マレーシアから中国・北京に向かい飛び立ったマレーシア航空370便が午前1時19分に「おやすみ、マレーシア370」と交信をしたのを最後に二度と陸に戻ることはなかった航空機事故に関して事故以降捜索を進めてきたマレーシア当局は今月下旬を目処に捜索活動を終了するとしています。

マレーシア航空370便墜落事故では漂着したごく一部の機体パーツ以外は発見されておらず、現在もどこに墜落したのか詳しくは分かっておらずブラックボックス、所謂フライトデータレコーダー、コックピットボイスレコーダーの回収は現在もできていません。

▼回収された機体の一部
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同機はレーダーから姿を消した後、人工衛星により機体の位置や速度・高度などの情報を伝える「Ping」という電波を4時間あまり受信していたことが分かっています。また機体から地上に自動送信されるACARS(エーカーズ)とATCトランスポンダが時間差をおいて遮断されていたことから墜落したのではなく何者かにより意図的に切られた見方が強いとされています。

2016年にはマレーシア当局が回収した機長のパソコンをFBIが解析した結果、マイクロソフト社のフライトシミュレーター(Microsoft Flight Simulator X)がインストールされており消された6つのデータを復元した結果、シミュレーターの飛行経路と墜落した航空機がとったであろう飛行ルートと似たルートを飛行していたことが明らかになっています。
墜落に関しては機体に何らかの機体トラブルが発生し説、ハイジャック説、引き返す途中で墜落した説などいくつか存在しているものの、地上とは一切交信をしておらず重要な装置を切るという行為を説明することは難しく意図的に墜落させたことはほぼ間違いないと考えられます。