CVN-78

従来の蒸気を利用したものではなく電磁力により艦載機を射出するという電磁式カタパルトを搭載したジェラルド・R・フォード級航空母艦に関して、艦載機の装備によって射出することができないという問題が現在も解決できていないと報じられています。

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USS Gerald R. Ford (CVN-78) での実試験に移行した電磁式カタパルト (EMALS) に関して、実試験の結果、複数の問題が生じていることが国防省試験局(DOT&E)が公表した報告書によって明らかとなった。今回、明らかとなった問題個所とは、CVN-78に搭載されたEMALSからF/A-18A-FとEA-18G(外部燃料タンクに燃料を満載した構成で)を射出した際に、エアフレーム部分に過大な負担が生じることが判ったというものとなる。

BusinessNewsline
現在アメリカ軍の空母では蒸気の圧力を利用し艦載機を射出する『蒸気式カタパルト』が搭載されているのですが、最新鋭の空母となるジェラルド・R・フォード級空母では『電磁式カタパルト (EMALS) 』に変更されました。
この空母は今年にも海軍に引き渡され就役すると言われており、就役を前にした各種試験が実施されています。



こちらの映像は陸上に建設された電磁式カタパルト (EMALS) です。蒸気式カタパルトと見た目はほとんど変わらないのですが、唯一違う点といえば射出後にレールから湯気(蒸気)が上がらないことくらいです。

さて、今回報じられた内容とは電磁式カタパルトを使用しフル装備の重い艦載機を射出した場合、機体構造に過大な負担が生じることがわかったというものです。電磁式カタパルトは当初、『蒸気式カタパルトよりも軽量でメンテナンスが容易。さらに細かな射出調整ができる』という利点が挙げられていたものの、いざ開発してみると軽量なのは良いとして射出調整が相当難しいことが明らかになり予想外の開発時間と予算を費やすことになりました。

また『電磁式カタパルトとアドバンストアレスティングギア(AAG)は、構成部品を絶縁状態にしてメインテナンスを行うことが容易ではなく、このため、EMALSとAAGを使用した場合、運行中の可用性が低下する恐れもある』という問題があるとしています。

▼アドバンストアレスティングギア(AAG)
AAG

アドバンストアレスティングギア(AAG:先進着艦制動装置)とは着艦時に艦載機側のフックを引っ掛け急減速させるアレスティングワイヤーを含む構造物なのですが、電気系の問題で使用は難しいという問題が指摘されているようです。
実はこちらのアドバンストアレスティングギアもジェラルド・R・フォード級空母ではじめて搭載されているもので、Wikipediaによると『油圧に換えて電磁気と水圧で制動を行うもので、人員とメンテナンスコストが大きく削減することができる』としています。

発艦装置そして着陸装置の双方で問題が発生するという問題に関してアドバンストアレスティングギアに関しては今年中に解決できるとしているものの配備計画には影響がでる可能性があります。

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