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中国の複数企業により開発が進められているという中国の高高度無人偵察機『翔龍、Xianglong』に関して、機体構造を変更した改良型が開発されていると報じられています。

中国メディア『新浪网』は広大な環太平洋地域を偵察、監視可能だという新しい高速・高高度無人偵察機を画像付きで紹介しています。この偵察機は昨年10月16日、海外メディアが公開した人工衛星写真に2機の赤い色をした結合翼機が駐機している姿を紹介されていました。

翔龍_2

見出しでも紹介したようにこちらの画像が翔龍とされる現在の姿になります。主翼で隠れて見ないものの結合翼が採用されているものと考えられます。
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翔龍は2011年9月30日に中国で初めて撮影された無人偵察機で、2013年には垂直尾翼を2本のV字尾翼に改良したタイプが開発され地上試験が実施されていました。

▼2013年に撮影された地上試験
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今回公開された画像と見比べると、機首付近を中心に胴体全体が細くなった印象を受けます。翔龍に関してはほとんど情報が出ておらず詳細は不明なのですが、過去に公開されていた内容として中国人民解放軍の指示で開発・製造されているわけではなく、中国航空工業集団公司所属の成都飛機工業集団公司や貴州高空工業集団公司など複数の企業が『性能実証機』として自社資本により開発されている機体だとしています。

またこの機体はV字尾翼になる前の初期モデルを使用し「2009年11月7日に初飛行している」などと発表されているのですが姿が公になった2011年以降、飛行している姿は一度も撮影されていません。

▼初期モデル
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▼初期モデルの3DCG
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