運動

健康を維持するた歩いたり走ったりする人を多く見かけますが、運動量でどれだけ健康に差がでるのかという研究はいくつか存在します。今回はその一つとして、運動量や習慣ごとに4つのグループを比較した研究を紹介します。

過去に行われた研究から、週に150分の運動が健康な体を作って長生きにつながるということが判明していますが、忙しいとなかなか毎日運動することが難しいもの。しかし、2017年1月9日に発表された最新の研究によると、「150分の無理のない運動もしくは75分の高負荷運動」というWHOが推奨する運動量を週に1~2回まとめて行っても、1週間を通して毎日運動しているのと同じ効果を得られることが判明しました。

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これはイギリス及びスコットランドの59歳の男女6万3000人あまりを対象に日頃のどのような運動をしているのか「週末だけ激しい運動をする」「1週間をかけて推奨量分の運動する」「1週間に2日以上は運動するが推奨量未満」「運動はまったくしない」の4つのグループに分類し死亡した8800人のデータからどれだけ差があったのか調査したものです。結果は以下のとおりです。

「運動はまったくしない」よりも
週末だけ激しい運動…全体的な死亡リスク 30%減、心疾患 40%減、ガン 18%減
1週間をかけて推奨量分の運動…全体的な死亡リスク 35%減、心疾患 41%減、ガン 21%減
1週間に2日以上は運動するが推奨量未満…全体的な死亡リスク 不明、心疾患 37%減、ガン 14%減

研究では運動を全くないグループよりも運動をすることで死亡やガンといった病気にかかるリスクが減っているものの、運動量の差は実はそこまで開いていないことがわかったとしています。

研究者によると必要な運動量は時間や距離ではなく『質』が影響しているとしており、健康を維持するのには毎日1.6kmを20分で歩く、45分間の自転車の運転を週に2日行う、無理のないペースでの35分間の水泳を週に2日行うなど幾つか提案しています。


また過去の研究では高負荷のかかる運動を短時間行うという『高強度インターバルトレーニング』という方法も有効だと報告されています。これはエアロバイクで2分間ウォームアップを行い20秒間全力で漕ぐことを繰り返すという方法を1日3セットを1回行うだけでいいというものです。(参考)

冬になると雪や天気の影響から体を動かさない日が続く方も多いと思いますが、家でもできる運動方法もあるので健康維持として取り入れてはいかがでしょうか。