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大気汚染が原因で世界では500万人以上、中国だけでも160万人以上が毎年死亡しているなどと言われています。一方で、ここ最近中国で大気汚染の健康被害に効果があるというお茶が出回っているのですが、この商品に関して逆に健康を害する成分が含まれている恐れがあるとして注意を促しています。

2017年1月11日、中国北部を中心にPM2.5が原因とみられるスモッグによる被害が深刻化する中、中国の薬局やオンラインサイトでは「抗霾茶」と呼ばれるスモッグ対策に効果があるとされるお茶が出回っている。だが中国の医学専門家は、こうした商品の一部に健康上の問題を引き起こす可能性のある成分が含まれていると警鐘を鳴らしている。

Record China
科学的な根拠もなく効果を謳う胡散臭い商品は日本でも数多く見かけますが、ここ最近中国のオンライン通販サイトで多く売られているのは抗霾茶(抗スモッグ茶)と呼ばれる商品です。抗霾茶は文字通り大気汚染で汚れた肺をクリアにするというものや体を健康にするという効果を謳っているものなのですが、成分の中に人体に悪影響を与える恐れのあるものが含まれていると報じられています。

北京同仁堂中医医院によると、この手のお茶にはハーブやスイカズラキンレンカレンギョウ、など漢方薬として抗菌作用や解熱作用がある成分がそれぞれ7種類ほど含まれているものの、このような成分を含むものを長期間飲み続けた場合に健康を害する恐れがあると説明しています。

病院側としてはこのような成分にはそもそも肺の症状に関係する効果は無いと説明もしているらしく、「健康的な食事を維持し、免疫力を強化することが大切だ」としています。また物理的に明らかな症状が出た場合はお茶に頼るのではなく速やかに医師の診察を受けることが最も安全だとしています。(参考)