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昼食後、ウトウトしてしまうことは誰にでもありますが米ペンシルベニア大学が行なった研究によると高齢者については毎日1日あたり1時間の昼寝が記憶力など認知能力が低下するリスクが少なくなることが分かったとしています。

昼寝は健康を促進するが、どのくらい寝るのが最適なのだろうか?米ペンシルバニア大学はこのほど米国の老年医学誌に掲載した研究結果で、毎日の昼寝時間は1時間が最適で、それにより脳を5歳若くすることができるとした。生命時報が伝えた。 

Record China
記事によると65歳以上の高齢者の被験者3000人を対象にアンケートで昼寝の有無と記憶・認知能力を調べた結果、昼寝をまったくしない人は毎日1時間程度昼寝をする人に比べ記憶・認知能力の成績が悪く、認知能力が低下するリスクが4~6倍になったとしています。

1日あたり1時間以上の昼寝をした場合でも昼寝をしない場合よりも良い結果が出たとしているのですが、今回の研究では最も良い昼寝の時間は1時間であるとしており、それよりも短すぎたり長過ぎたりでは効果が薄くなるとしています。研究チームは「1時間は昼寝に最も適した時間だ。長期的に昼寝を心がければ、脳の老いを大幅に遅らせることができる」と結論づけています。

昼寝というと日本では「だらしない」ということであまりイイ印象はありませんが、実は厚生労働省も『(仕事や生活上の都合で、夜間に必要な睡眠時間を確保できなかった場合)午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的』としています。

健康づくりのための睡眠指針2014(平成26年3月) P11

また今回のように毎日の昼寝(その多くは30分)は高齢者の活動性・認知能力を上昇させるという研究も多く、NASAが行なった研究では宇宙飛行士が昼に26分間の仮眠をとった結果、認知能力が34%上昇し、注意力も54%上がったというのも存在します。(参考)