火星地表

地球上いたるところに生息しているのは目には見えない微生物です。この微生物に関してある種の菌を模擬火星環境に晒したところ、最大で21日間生き延びていたことが分かったと報じられています。

微生物が火星の低圧環境で生存することは理論上可能だという、新たな研究結果が発表された。メタン菌4種が、火星を模した低圧環境で最大21日間生存可能であることを、アーカンソー大学の生物学研究チームが示した。メタン菌とは、嫌気条件でメタンを合成する古細菌の総称だ。研究チームは、4種のメタン菌を試験管内で培養し、火星と似た6ミリバールという低圧環境(地球の1パーセント以下)に置いたという。

WIRED.jp
アーカンソー大学の宇宙生物学者レベッカ・ミコル氏率いる研究チームが行なったのは地球の大気圧の僅か1%以下でメタン菌が繁殖するか否かという研究です。

この研究では酸素に晒されると死んでしまうという取り扱いが難しい4種の菌が使われたとしており、メタン菌には水素ガスを供給しつつ綿スワブという綿棒のようなもので菌を含む培養液を覆い、さらに火星の土壌環境に似た泥をかぶせた状態で実施されました。

結果的にメタン菌は個体差はあったものの最大21日間生きることが出来たとしています。研究チームによると今後は火星環境に近い更に低温の環境下で研究を行うとしています。

宇宙でも生きる微生物

微生物は水や空気のある地球環境でしか生きられないと思われがちですが実はそうではありません。2014年、国際宇宙ステーションのコロンバス(欧州実験棟)の外部にある欧州技術曝露施設を使用し、宇宙空間に直接晒される環境下で地球上の微生物が生きることができるのか実験を行なっています。

この実験では地球上の微生物が含まれる岩石をそのまま宇宙空間に晒す方法で行われたのですが微生物は岩石の中で1年6ヶ月もの間、繁殖し生き続けていたことが初めて確認されました。この研究は地球の最初の生命は宇宙からもたらされたという仮説『パンスペルミア説』について検証されたものになります。

また、ロシアの宇宙機関にあたるロスコスモスは国際宇宙ステーションの窓を拭いた布を地球に持ち帰ったところ生きた海洋性微生物が付着していたこと発表しています(参考)。この微生物は地球から舞い上がった微生物が付着したのではないかと考えられており、この説が正しいのであれば岩石など逃げる環境がない窓ガラスで低温、低圧、無酸素、宇宙放射線に晒される環境を耐え抜いたということになります。

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