ターボ吹雪車

立春を迎え徐々に暖かくなる季節に入りましたが、一方中国では凍結した路面を乾かす目的のため開発されたという『ターボ吹雪車』という車両が開発されたと報じられています。

今回中国で開発されたのは59式戦車をベースに改造されたもので、砲塔を取っ払い代わりにジェットエンジンを搭載した車両になっています。中国メディアによると、戦車などの車両を使用しフィールドテストを行う場合、路面が凍結した状態では実施できないという理由から開発されたとしています。

五对轮还能继续改!中国59坦克改装涡喷吹雪车_高清图集_新浪网

ターボ吹雪車_1

詳細は不明なのですが、車両の最高速度は48~50km/hで20~30km/hの速度で移動しつつ氷を溶かす事ができるとしています。59式戦車をベースとした理由は長距離を移動できることやジェットエンジンを搭載できること、オフロードや馬力、防御力、環境適応性などのが挙げられています。

59式戦車は1959年旧ソ連からライセンス生産されたT-54で現在も中国では数千両が運用されています。

ターボ吹雪車_2


一方、ロシアでも同じくジェットエンジンを使用した融雪車が運用されています(参考)。これらは民間の飛行場で運用されているものでジェットエンジンは『クリーモフ VK-1』という朝鮮戦争時代のジェット戦闘機MiG-15やMiG-17に搭載されていたものです。
ジェット融雪車_1

ジェット融雪車_2

この特殊車両はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフでも運用されています。(参考)
ジェット融雪車_3

ジェット融雪車_4