アドバンスド・スーパーホーネット_1

F-35シリーズの開発費高騰に関してトランプ大統領は今後コスト削減を実行出来なければ代わりに改良型F/A-18E/Fの大量発注を行うなどと発言していることが明らかになりました。

トランプ大統領は17日、サウスカロライナにあるBoeingの工場を訪問して「我々は今、真剣にF/A-18の大量発注を行うことを考えている。もしF-35のコストが削減とならないのであれば、ステルス機能を搭載したF/A-18を発注することになるだろう」とする発言を行なったことがBloombergによる報道で明らかとなった。

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トランプ大統領は就任前より「F-35の価格が高すぎる」などと特に導入コストを問題視する発言を繰り返しており、就任後はF-35を開発しているロッキード・マーティンが1機あたりの生産コストを1億ドル(約115億円)を下回る額にする削減案を発表するに至っていました。

一方、ボーイングの報道によるとトランプ大統領は導入コスト削減が出来ないのであれば「ステルス機能を搭載したF/A-18を発注することになる」などと具体的に機種名を挙げて発言をしたとしています。

ステルス機能を搭載したF/A-18

今回トランプ大統領が挙げた機種はどのようなものなのでしょうか。ステルス機能を搭載したF/A-18とはボーイング社が開発している『アドバンスド・スーパーホーネット』と呼ばれるF/A-18E/F スーパーホーネットの派生型で2011年6月に本社で試作機を発表し飛行テストは既に終えてます。



F/A-18E/F スーパーホーネットと異なる点としてエンクローズドウェポンポッド(ステルスウェポンポッド)を機体下部に搭載し内部にミサイルや爆弾を収めることで翼に搭載するよりもステルス性を高めています。他にも電波吸収材を採用することで機体全体のステルス性を高めているもののF-22やF-35のような高いステルス性能は有していません。

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▼F/A-18E/F スーパーホーネット
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