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1988年11月、ロケット『エネルギア』に抱えられ打ち上げられたのは旧ソ連が開発した『ブラン』という再使用型宇宙往還機です。この打ち上げを前に様々な試験を必要としていたのですが、今回はその試験機の1つ、戦闘機のジェットエンジンを搭載した『BTS-002』の貴重な資料を幾つか紹介していきます。

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1970年代、ソビエトが計画していた宇宙開発としてブラン計画が存在します。ブラン計画とは分かりやすくいうとアメリカのスペースシャトルと似た宇宙船を打ち上げるという計画で宇宙船の名前が『ブラン』、ブランを打ち上げるロケットは『エネルギア』です。

ブランはソビエトの崩壊により開発中止となったのですが実は1988年11月15日、1回だけ無人状態で打ち上げられ宇宙を飛行し自動操縦で地上に帰還しています。しかし、この飛行までに複数回に及ぶ試験が必要でした。その1つの役割を担った機体が BTS-002になります。

ブラン計画で1機のみ製造されたBTS-002(OK-GLI:水平飛行試験用のオービター)はフルサイズで製造され機体後部に4つのジェットエンジンが搭載されていました。この機体は『ブラン』が安全に着陸できるか試験を行う目的で1984年12月29日から1989年まで25回の離着陸試験が実施されました。

▼離陸するBTS-002
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Photo:English Russia
アメリカのスペースシャトルは旅客機を改造したものに載せられ空中で切り離される形で着陸試験が実施したのですが(参考)、ブラン計画におけるBTS-002は一般的な航空機と同じように自力で上空まで上りエンジンを停止。その後、地球に帰還した宇宙船と同じように滑空状態で着陸するというテストが実施されました。

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Photo:English Russia
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Photo:English Russia
▼着陸態勢のBTS-002
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Photo:English Russia
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Photo:English Russia
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Photo:English Russia
BST-02はブラン計画終了後、海外に運ばれオーストラリア、バーレーンを巡り現在はドイツのシュパイヤー技術博物館に一般展示されています。

▼現在のBST-02
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