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雪は当然滑るものですが同じ雪の中でも『滑らない雪』が存在するのはご存知でしょうか。春先までウィンタースポーツを楽しむスキー・スノーボーダーであればほぼ100%経験する現象なのですが、なぜ春の雪は滑らないのか。『妖怪板つかみ』などと表現されることもある雪質について微生物が原因だとする説を紹介していきます。

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ウィンタースポーツを楽しんでいる方にとってこの季節『板が滑らない』という現象が発生することで有名です。ウィンタースポーツをされていない方では想像することは難しいと思うのですが、暖斜面から程度の斜面まで滑走している時に板と雪面に強い摩擦のようなものが発生し加速しない、または急減速するというものです。本来ならば滑る雪が何故滑らなくなってしまうのでしょうか。よく言われるのは『雪が汚れている』そして『水分が多い』、またはその両方です。

雪の汚れ説

春先の山雪は黄色や黒っぽい色に変色し汚れが目立ちます。この汚れが原因で摩擦が増し滑られなくなるという汚れ説があります。汚れの原因とされるのは主に黄砂、花粉、排ガス、葉っぱといった樹木の破片や葉等が指摘されています。

水分説

春先の山雪は真冬に比べ水っぽい雪であるため大量の水分が板に張り付いた状態になりブレーキがかかるという説です。


大きくこの2つが語られているのですが、もう一つ微生物説があるのはご存知でしょうか。 これは私も見聞きしたことがないのですが実際に調べられたものが存在します。Facebookユーザー、Naoto Itoh氏によるとデジタル顕微鏡で調べた結果として花粉の分泌物を微生物が分解し発生した『黒色の有機堆積物(フミン質)』により滑らなくなることが分かったというものです。

その前に滑らなくなった板はどのような状態になっているのでしょうか。こちらの写真は3月に1日だけ滑った板の滑走面です。ティッシュで汚れを取ってみると…
有機堆積物_1

粘り気のある何か炭のような謎の物質が大量に付着しています。この謎の物質は春先になると多く、濃く付着するという特徴があります。
有機堆積物_2
ではこの黒色物質はどこからきたのでしょうか?それは周辺植物が風媒花(花や実がないので風任せで花粉を飛ばす木 杉花粉が有名ですね) にある時に、その花粉が分泌物を雪上に排出し、それをバクテリア(雪氷微生物)が分解したモノです。これがテキトーに剥がしたワックス(原油固形物)との親和性で、リフト数本で滑走面も真っ黒に汚れ、ダークサイドに堕ちてさっぱり滑らない・・・になる流れです。

Naoto Itoh - 春の板掴み妖怪・ダークサイドに堕ちた雪・・・は黄砂ではありません!!... | Facebook
雪に残された黒っぽい汚れは有機堆積物でFacebookページでは『ダークサイドに堕ちた雪』『黒色物資』と表現しています。Naoto Itoh氏によるといくらワックスを塗っても滑らない理由については、板に残ったワックスが有機堆積物を逆に付着させる原因になっていると指摘しています。

新潟や長野といったエリアでは残り2ヶ月あまり5月の連休頃までウィンタースポーツを楽しむことができるのですが春スキーはワックスを剥がし、妖怪除けを試されてはいかがでしょうか。

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