ARM

小惑星から岩石を持ち帰り最終的に有人探査により地球に持ち帰るとされていた小惑星リダイレクトミッション『ARM』計画について先日発表された予算案からキャンセルされる可能性が高いと報じられています。

オバマ元大統領政権下の2013年4月、2014年会計年度予算教書に盛り込まれたのは、小惑星を捕獲し月の軌道付近に持ち帰り宇宙飛行士を派遣し直接手で採掘し地球に持ち帰るという計画です。これは『Asteroid Redirect Robotic Mission(ARM)』小惑星リダイレクトミッションとして、後に小惑星の一部を採取し持ち帰るという案に変更されたものの研究開発が進められてきました。

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NASA、トランプ政権下で小惑星サンプルリターン「ARM」キャンセルか | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト

国内外メディアによると、2018年度におけるNASA全体の予算は昨年度よりも1%程度の減額されました。僅か1%なのですが、ARM計画はどうやら中止に追い込まれる可能性が高いと報じられています。一方で火星探査の予算、有人宇宙船等の打ち上げに使用する大型ロケット『SLS』の開発は計画通り継続される予定です。

▼Asteroid Redirect Robotic Mission(ARM)。直径6mほどの岩を月軌道付近に持ち帰り有人探査を行う計画。


ARMについては実は2015年時点でトランプ大統領率いる共和党が反対していました。大きな理由として言われているのは小惑星の探査計画で得られる成果、つまり科学的な成果が少ないのではないかというものです。そして中国やロシアが有人月面探査計画を進めており、仮にアメリカが月付近に持ち帰りこの小惑星への有人探査を行ったとしても同じ時期に中国やロシアが月面着陸を成功すればARMの成果が損なわれる可能性があるという懸念です。

アメリカでは政権が変わることで宇宙政策も変わることが知られておりブッシュ元大統領は月へ有人探査を行なった後に火星に向かうとしていたものの、オバマ元大統領はこの計画を中止し小惑星探査(ARM計画)を実施した後に火星へ向かうという内容に変更しています。

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