F-15

航空自衛隊の主力戦闘機として、またアメリカでも制空戦闘機として運用し続けられているF-15の発展型C及びD型について米空軍州兵で運用している機体について退役させる案が検討されていると報じられています。

米空軍州兵が現在、国内外で現在、運用を行っているF-15CとF-15Dの2種類のF-15戦闘機について、退役させることが可能かどうか、検討を行っていることが米下院軍事委員会での質疑応答で明らかとなった。

Business Newsline
海外の複数メディアによるとアメリカで運用されているF-15C及びD型について近代化改修されたF-16を代替機にすることで退役が可能かどうか検討されていると報じられています。アメリカではF-15C及びD型はフロリダ、マサチューセッツ、カリフォルニア、オレゴン、ルイジアナ空軍州兵で運用されており、一方で実戦部隊として配備されているのは在日米軍(嘉手納基地所属)と在欧アメリカ空軍のみとなっており、多くのF-15は既に退役しています。

▼F-15C


そのF-15について記事が正しいのであれば在日、在欧を除く米本土の空軍州兵所属の機体を引退させ、AESAレーダーを搭載した改修型F-16を代替機として補うことになるとしています。その理由についてスコット・ウエスト作戦担当副参謀長は「F−15C戦闘機は現在すでにその地位をF−22に譲っている。そしてF−16改良版がF−15Cの現行任務を担当できる。正式決定ではないが、F−15Cの退役により予算の効率、軍備レベルを高めることができる」と発言したとしています。(参考)

F-15はF-35の開発が大幅に遅れていることもあり米空軍は最大でミサイルを16発搭載可能な『F-15 2040C』に改修するという案も発表しています(参考)。何れの場合であっても航空戦力を維持するにはF-15改修や代替機を割り当てるなど対策が必要になると考えられます。

F-15 イーグルは1972年に初飛行し1976年に運用が始まった戦闘機です。これまで1200機あまりが生産されているのですが、高性能である一方高価であるという理由からアメリカ以外での運用国は日本、イスラエル、サウジアラビア空軍の3カ国のみとなっています。
初の実戦投入は1990年の勃発した湾岸戦争。配備から現在まで敵対勢力により撃墜されたF-15は存在しないと言われています。