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日本時間3月31日午前、スペースXが運用するファルコン9ロケットについて回収・再整備されたロケットの初打ち上げを実施しこれに成功したと発表しました。

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アメリカの民間宇宙企業スペースXはフロリダ州にあるケネディ宇宙センター第39複合発射施設(LC-39A)からルクセンブルクのSESが運用する通信衛星『SES-10』を打ち上げ、成功したと発表しました。
今回使用されたロケットは2016年4月8日、ドラゴン補給船の打ち上げで一度使用されたロケットを再整備したものでありスペースXは長年開発してきたロケットの再利用がようやく完成したことになります。



SES-10は静止軌道に投入されました。参考として第一段目燃焼終了時の飛行高度は63km、飛行速度は8200km/h(目安)となっており低軌道の打ち上げよりも飛行速度は1000km/h以上速くなっています。

以下は洋上着陸における第一弾目燃焼終了時の飛行高度と飛行速度の目安
高度
1回目…70km 
2回目…64km (静止トランスファ軌道)
3回目…67km (静止トランスファ軌道)
4回目…68km (静止トランスファ軌道) *着艦失敗
5回目…62km (静止トランスファ軌道)
6回目…68km 
7回目…63km (静止トランスファ軌道)

飛行速度
1回目…6,600km/h
2回目…8,200km/h 
3回目…8,300km/h
4回目…8,300km/h
5回目…8,100km/h 
6回目…6,940km/h
7回目…8,200km/h

今回の打ち上げが注目されたのは一度打ち上げに使用したロケットを回収し整備、再打ち上げに成功したことです。アメリカではかつてスペースシャトルに搭載されているエンジンと打ち上げ時に使用する補助ロケットの回収、再整備を行なっていたものの現在運用されているロケットはほぼ全て使い捨になっています。
言い換えれば高性能で高価なエンジンをたった1回の打ち上げで捨てるという意味であり、例えるならばトラックや旅客機を目的地に着くたびにに車両や機体を廃棄しているのに等しい行為になります。そのためファルコン9ロケットではロケットの第一弾のみを現在回収することで大幅な打ち上げコスト削減を実現させており打ち上げコストは日本のロケットの半額以下、40数億円で行いました。

次世代ロケットは日本、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中国などで開発が進められており何れも打ち上げコストを削減することが軸に置かれています。しかし日本の次世代ロケットH-3ロケットは『使い捨て型』です。H-2シリーズよりも打ち上げコストは大幅に削減できると主張しているものの、再利用ファルコン9ロケットよりも打ち上げコストが高いことは確実であり今後増えると言われている商業打ち上げという分野では計画の時点で民間企業に負けていることが現実です。

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