Haas 2CA_1

アメリカに拠点を置くARCA Space社は小型ロケットに搭載するエンジンとして、これまで実用レベルにまで達したことはない新型のリニアエアロスパイクエンジンを搭載したロケット『Haas 2CA』を2018年に打ち上げを実施すると発表しています。

スポンサーリンク
ARCA Spaceは、世界初のシングルステージ方式の次世代打ち上げロケット「Haas 2CA」を発表した。これまでロケット業界の常識では、時速29,000キロの宇宙速度を得るためには、最低でも2段階方式のロケットを使用することで段階的に加速度を増す必要があるとされてきた。

Business Newsline
ルーマニアで起業し現在はアメリカ、ニューメキシコ州に本社を置く『ARCA Space』。聞いたことが無い企業なのですが航空宇宙会社で小型ロケットからロケットエンジン、無人航空機を開発しています。ロケット開発に至っては宇宙空間(地上100km)を超えるような性能のあるロケットは現在のところ開発されていません。

そんな企業が開発を進めているのはHaas(ハース) 2CAというロケットです。これは実用化されたことがない世界初のリニアエアロスパイクエンジンを搭載した機体で国際宇宙ステーションが周回するような低軌道(地上400km程度)に1kgあたり4500ドル程度のコストで最大100kgの物資を打ち上げることができるとしています。

▼リニアエアロスパイクエンジン XRS-2200(NASA)


リニアエアロスパイクエンジンは複数の小型ロケットを直線状(リニア)、また円形(アンリニア)に配置しそれぞれを中心に向くよう設置されます。従来のロケットエンジンはノズルの形状・構造制限によりエンジン最高出力は特定の高度のみでしか出すことができず、また大気圏内と大気圏外では形状が異なるノズルを搭載する必要がありました。
しかしリニアエアロスパイクエンジンはロケットの速度と周囲の空気がノズルのような役割をすることでエンジン出力のみで効率的な出力を発生させることができる特徴があります。ARCA Spaceによると開発しているというリニアエアロスパイクエンジンは従来型よりも30%以上の高出力を実現していると主張しています。

▼Haas 2CA
Haas 2CA_2

リニアエアロスパイクエンジンは中心についている構造(スパイク)に燃焼ガスが接触することで極めて高温になり冷却が難しいという問題がありNASAでも開発が打ち切られていました。
近年エアロスパイクエンジンを搭載したロケットの開発は進められておりファイアフライ・スペース・システムズが開発しているその1つとしてアンリニアタイプのアルファロケットがあります。しかし同社は資金難により開発が中止しています。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで『ZAPZAP!』をフォローしよう!