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中国では近年、食糧問題が懸念されるという理由から主食をジャガイモにしようという計画が進められているのですが、中国ではそのジャガイモを使った200あまりの製品開発しその製造技術は世界トップクラスとしています。

中国農学会はこのほど、中国農業科学院農産品加工研究所が担当した「じゃがいも中国式主食加工の重要技術の革新・産業化」における科学技術成果の評価を行った。専門家チームは同成果の全体的な技術が、世界トップ水準に達したと判断した。人民日報が伝えた。

Record China
中国では2020年を目処に、人口の3割をジャガイモから作った食品を主食とするという計画があります。理由について冒頭紹介したように食糧問題で、中国では人口増加に伴い2030年頃には毎年1億トンあまりの食料を国内で生産する必要があると予想がされています。
そこで2015年1月には荒れた土地で安定した収穫を得ることができるジャガイモに目をつけ米と小麦(小麦粉)を主食とする国民の食生活から一部をジャガイモに変えていくということを実施しています。

記事によると、2016年末の段階で5大類・200種以上の主食になるじゃがいも製品を開発したとしており、じゃがいもの主食化に向け規模化・自動化・標準化・工業化生産を実現したとしています。具体的には『麺』もジャガイモから造る方法があるとしており、高圧成形や発酵など困難な技術開発も解決したとしています。

中国ではジャガイモを主食にするなどと進められていたものの中国農業部の余欣栄副部長は「主食に加工できるじゃがいもの専用品種が少なく、製品の品質検査基準が不足している。主食に加工するための原材料コストが高く、政策支援が依然として十分でない」と問題が指摘されていました。

一方で国民にジャガイモを食べてもらう必要があるのですが、これについてはテレビや新聞等でジャガイモ料理を紹介するなど既に対策が実施されています。