ブルーオリジン

アメリカの民間宇宙企業ブルーオリジンによると6人乗りの宇宙船と再利用可能なロケットを使用した世界初、民間企業による宇宙旅行を2018年から実施すると発表しました。

コロラド州で開催された第33回スペース・シンポジウムでブルー・オリジンの創設者ジェフ・ベゾス氏(Amazon CEO)は2018年から世界初の民間宇宙旅行を行うと発表しました。現在のところ一人当りの費用は発表されていません。

Blue Origin намерена начать коммерческие суборбитальные полеты в 2018 году

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ブルー・オリジンは現在6人乗りの円錐形状の宇宙船とそれを打ち上げるロケットで構成された『ニューシェパード』により、高度100kmの弾道飛行を行う宇宙旅行を計画しています。同社は2015年から2016年にかけ同じロケットを5回再利用し宇宙船を宇宙空間に送り届ける試験に成功していました。



ブルーオリジン ニューシェパード

ニューシェパードは通常のロケットのように垂直に打ち上げられ上空で宇宙船を分離、宇宙船はそのまま高度を上げつつ高度100kmに到達します。4分間ほどの無重力を体験を行なった後パラシュートを展開、着陸します。一方、ロケットは宇宙船よりも早く落下し逆推進をかけ着陸します。飛行時間は打ち上げから着陸まで15分程度とされています。



ブルー・オリジンはこれまで宇宙船のパラシュートが1つ開かず2つの状態で行う着陸(上の動画)やロケットに何らかの問題が発生した場合に行われる宇宙船を緊急脱出する試験などを成功させてきました。
これまで多くの企業が民間宇宙旅行を構想し開発を続けていたいのですが、事故や開発の遅れにより実施されてきませんでした。ブルー・オリジンは今後も世界初の民間宇宙旅行を実施した企業としても宇宙分野に影響を与えていくものと考えられます。